都内に24の保育園を運営している社会福祉法人 東京児童協会の大切にしていることのひとつに「地域交流」があります。園児の子どもたちにも自分が地域の中の一員であることを知ってもらいたく、地域との関わりを大切にしています。
品川区にある「花房山目黒駅前保育園333」は目黒駅すぐ目の前にある保育園。園舎は大きなビルの中にあるのですが、周りには東京都庭園美術館や自然教育園など、実は自然豊かな環境が身近にあります。
いつもお散歩に行っている「どんぐり公園」
園の周辺には子どもたちがいつもお散歩に行く公園がいくつかあるのですが、その中のひとつが「白金台どんぐり児童遊園」です。
子どもたちは「どんぐり公園」と呼んで遊びに行くのをいつも楽しみにしています。
そんな「どんぐり公園」ですが、この日は芝植えのイベントが開催されました。
園長先生が「いつもお世話になっている公園だから、感謝の気持ちも込めて参加したい!」と計画し、有志で公園に行ってきました。
出発前に引率の先生が
「みんなは333の代表として行くんだよ!頑張れるかな!?」と声をかけると、みんなやる気満々。
どんぐり公園まで元気に出発しました!
「芝って知ってる!?」芝生について教えてもらう
到着すると施設管理の担当の方が今回植えるものを教えてくれます。
早速「芝(しば)って知ってるかな?」と苗を見せながら教えてくれました。
また現在どんぐり公園の広場は草地が薄くなってしまっており、養生をしていること。
養生実施にあたり、皆さんに不便をかけているが、地域の皆さんと緑化を進めたいということを教えてくださいました。
植え方を教えてもらったあとは、早速芝の苗を植えます。
芝生の苗ってこんな形をしているんですね!
事前に管理の方が土に穴を空けてくれており、そこに苗を押し込むように植えていきます。
苗が土より飛び出していると、しっかりと育たないので、きちんと土に埋まるようにぎゅっぎゅっと押して植えるんだよ。と教えてもらいます。
先生が「おおきくなあれ!」って気持ちを込めて植えるんだよ。と声をかけると、みんな「おおきくなあれ!おおきくなあれ!」と言いながら芝を植えていました。
芝生が何かというのは皆さんご存じかと思いますが、芝生がこのような形で植えられていたということを知っている人はなかなかいないのではないでしょうか。
子どもたちにとっても実際に植える体験を通して、貴重な「知る機会」になったようです。
2か月ほどで少しずつ緑が生えてくるそう。これからのお散歩で、毎回成長を見守っていこうねと話しました。
地域に生きていることを感謝して
帰り道、どこの公園にお散歩に行くのが好き?と子どもたちに聞くと「どんぐり公園大好きだよ!おにごっこができるから!」と答えてくれました。
また、帰る際にちょうどアリの大行列を見つけ、みんなで足を止めて行列を眺めます。
東京の保育園、というと自然と触れ合う機会が少ないと思われることも多いですが、実際にはこのような形で地域の自然環境に触れ、自然や地域施設を大切に思う気持ちを育んでいます。
このような活動を通し、子どもたちが社会、地域の中で生きているということを実感できる体験をこれからもたくさん作っていきたいと考えています。